女性の会だより 令和６年度 第２号

私は戦前生まれ、今は思い出に浸って余生を生きている。

時々、真清田神社の桃花祭を思う。今と違って街中で騒いだお祭りだった。なかでもお祭りでしか出会えない御馳走の数々が忘れられない。普段のものとかけ離れた料理を用意して当日を迎えた。招待した親戚にはその料理を重箱につめて持ち帰ってもらった。今般の料理にない素朴な味にはどこまでも奥深いものがある。

今回の会では昭和３０年頃を思い出し、当時の桃花祭をしのんで役員でその料理の一部を用意のうえ、参加者全員で賞味しながら、過去の桃花祭と晴れ食を語り合った。

　　　　　　　　　　　　女性の会会長　大島　八重子