宮西アラカルト「式年遷宮の御神木」

伊勢神宮で行われる式年遷宮の御神木が6月7日、20年ぶりに真清田神社で一晩滞泊する。式年遷宮は20年に一度社殿を新しく造りかえるもので、約1300年前から続いている。長野県の御杣山(みそまやま)から伐り出した御用材を、昔は筏を組んで木曽川の水運で伊勢まで運んだが、いまでは陸路で木曽川に沿って運ばれている。

 とくに御神体を納める御樋代(みひしろ)は、御神木として沿線各地で奉迎送行事が催されている。長野を出発する御神木は6月6日に愛知県入り。犬山の針綱神社で滞泊して7日に一宮市北方町の青塚社、奥町の貴船神明社、若宮神社、小信中島の堤治神社、起の金刀比羅社を経て真清田神社に午後4時半ごろに到着する予定。

20年前は、南に約1キロ離れた同神社御旅所から揃いの法被姿の奉仕者が手綱でトラックを曳いた。御神木が滞泊した境内では、神事のほか舞台で様々な神賑わいも行われ奉迎送を盛り上げた。そして、翌8日午前9時ごろには稲沢に向けて出発することになっている。御神木の奉迎送地は伊勢神宮の御神威が照り輝くともいわれ、まさに地元の宮西連区でも20年ぶりの奉迎送ムードも盛り上がりそうだ。【写真は20年前の御旅所からの御木曳きの様子と、真清田神社境内に滞泊して出発する御神木】

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