宮西アラカルト「北神明 神明社」

北神明の神明社には、様々な歴史を伝える石碑や石柱が建立されている。大正14年に建立された入口の「神明社」標柱を入ると、同じ年に建てられた「百度石」。百度石は、心願成就を祈願するいわゆる「お百度参り」のための石柱。その上部には、数を数えられるように串に小さな板がぶら下がっている。日本が第二次大戦に突入したさいには、戦地に出征した夫や兄弟、息子らの無事を祈り、家族が夜な夜な人知れずお百度を踏んだのであろうか。この他、境内には明治の陸軍大将一戸兵衛揮毫による「義勇奉公」の石碑、上皇、上皇后様の時とみられる「皇太子殿下御結婚記念樹」、昭和31年の「西小島水道完成記念碑」。さらに、初老記念の石碑などが数基建てられている。北神明の神明社は、まさにその時代ごとの氏子の様々な想いが遺され、いろんな時代にタイムスリップできる空間だ。

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