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宮西アラカルト「桃花祭」

真清田神社伝統の「桃花祭」が、4月1日から3日まで行われます。御祭神の「天火明命」(あめのほあかりのみこと)の鎮座を記念する伝統の祭で、古くは旧暦の桃の時期に行われていました。御祭神が神輿に載って約1キロ離れた御旅所までを往復する、神輿渡御」が3日のメイン行事となっています。その神輿渡御に御供するのが、飾り馬可具を載せた献馬。宮西連区は、真清田神社一番の御膝元として古くから各町内挙げて神輿渡御を盛り上げてきました。

旧町内の主な飾り馬具は、栄町御神酒壺」、祢宜町「御祓」、末広町(杉戸)「素菱嗚尊」、宮川町(大正通りから宮西通り)「猿田彦命」、杉戸中之切「武内宿祢」、大杉戸「大己貴命」。また、中小島と西小島は「御祓」、細田町「大黒神鼠」、長良町「楠公父子の訣別」、西本町「神功皇后」。そして、上本町「恵比須鯛」、神田町「御祓」、葵町「東照宮」、琴平町「仁田四郎」、大門町(本町一)「狸々」、柳町「小野道風」でありました。

これら飾り馬具を載せた献馬が、長襦袢姿に化粧した若い衆とともに各町内を練り歩き、これに子ども獅子も加わってそれはそれは盛大に繰り広げられていました。時代は平成に入り、町内を馬が往くこともなく子ども獅子も激減。牽き手もいなくなった飾り馬具は、今では真清田神社宝物館にひっそり保管されています。それらは江戸後期から大正期にかけ、一流の人形職人らによって調整された逸品。真清田神社一番の御膝元の宮西連区、桃花祭を迎えて往時の有り様にいま一度思いを馳せることが大切なのではないでしょうか。

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