検索
Close this search box.

女性の会だより 令和5年度 第6号

京都に学ぶ

令和5年11月30日 研修旅行にて

 京都における食文化はどこまでも奥が深い。日本人として学ばねばならないことが無尽蔵である。間違った方向に進む現代の食生活に再考が必須と思う。過去を振り返って眺める京都の世界は決して華美なものではない。むしろ単純、質素に仕上がっている。特別な手が掛からず、薬品、添加物の使用も少ない。限りなく自然に仕上がっている。その一端をこの『いもぼう』から学んだ。固く乾物と化したタラを一週間位、水に浸してもどす。こうした乾物のそれぞれは底知れない旨味と食感を呈する。抽出した旨味を利用して、里芋(海老芋)を煮る。煮上がったタラと里芋は限りなく私たちを満足させ身体にしみわたる。すべて自然の恵みである。

 美しい海を守る。河川を守る。田畑、森林もである。どう眺めても現代人にはその姿勢がみえず、謙虚さが欠けている。考えを原点にもどして反省が求められることを、この『いもぼう』を通じて学んだ。

Team Member Name

Officer

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です